試験に小論文が課せられる理由

入試や入社試験は学科の試験のみで、あとは面接という形が一般的だったと思います。
それがなぜ今小論文の試験形態が多くなってきているのでしょうか。
確かに学力試験で、その個人の「勉強力」ということはよくわかるかもしれません。しかし今、学力だけではその人間の「質」が問えなくなってきているのです。
その「質」を見るために小論文での試験が重要になってくるわけです。
小論文の試験で一体なにがわかるのかというと、まず読んだだけで書いた人の意見主張がわかりますよね。
物事をどのように捉えているか、そのことについてどう意見主張するるか、理解力と判断力を持ちバランス感覚を持っているのかも判断可能です。
また、物事に対する姿勢、というものも見ることができます。積極的に物事を意見主張ているのか、それとも消極的なのか。
誠実さや人間性も文章にはあらわれます。そうした観点からみるとと小論文の持つ力は侮れません。
また、一般常識としての社会情勢についてどの程度の知識があるのかといった持つべき常識力もわかります。
小論文という限られた字数のなかでも、「価値ある情報を他者に伝える」ということは、今までその人が培ってきた文章に対する力も必要になります。
つまり、基礎学力も書き方から伺い知ることが可能なわけです。

小論文と作文や感想文の違い

小論文は作文や感想文とどう異なるのでしょうか。作文に対して小論文は、「小さい」といえども「論文」です。
作文が「個人的」な視点で書かれているというならば、小論文は「社会的」観点から書かれているものと言っていいと思います。
小論文では、技巧的な文章のうまさなどは必要ではないのです。論述に求められるのは、「客観性」「論理性」「冷静さ」です。
確かに学会に発表されるような論文や、卒業論文のような規模の大きな論文ではありませんが、端的にあなたの意見を示して入試や入社における担当者に理解してもらわなければならないのです。
逆に言えば、あなたの主張価値を持つ情報でそれを端的に決められた字数で述べられれば、小論文試験においては合格なのです。
課されたテーマや主題について、提示された字数で、あなたの意見や主張を、なぜそのように意見や主張たのかという理由や具体例を挙げて説明している文章、というのが小論文です。
もしも何かのことについて、「賛成か反対か」との問題が出たときに、「賛成」と述べたのします。
ではなぜ賛成しているのか、具体的に身近な例などを挙げて説明していきます。
さらに「反対」している人についてもそのような意見もあることを考慮しておけば、より深い内容になるでしょう。
あなたの意見や主張を、入試や入社の担当者に「そうか、そう意見や主張ているのならばこう結論づけるのもわかるな」と客観的に納得させることが大切です。

小論文を書く際の注意点

小論文の書き方の注意点を二点ご紹介しましょう。入試や入社においては、見逃しがちなことが合格を競うライバルと比べられて命取りになりがちです。
避けうるミスをなるべく少なくしておきましょうね。
●文体について:文体には「です・ます体」と「だ・である体」がありますが、小論文のケースはどちらかというと「だ・である体」のほうがよいことでしょう。
そのほうがよりあなたの意見主張を強調できるようになりますよね。
「私は〜だと思います」よりも「私は〜だと思う」のほうが断定的ですし、断固たるあなたの意見や主張を入試や入社する学校や企業の読み手に伝えることができます。
かといって「です・ます調」が悪いということではないのですが、どちらかというと、ということです。
また文体を途中で変えないでくださいね。「だ・である体」で書き始めたのに、途中で「です・ます体」になってしまう。これでは減点されてしまいます。
文体は最初から最後まで統一させた書き方にしましょう。
字数制限を考えれば「だ・である体」のほうが「です・ます体」よりも簡略に論述できますから字数の節約にも繋がります。
●話し言葉の使用を避ける:自然に話し言葉で論述をしているケース、これは非常に多く見受けられます。例えば「私は○○だと思うけど」この文章どこがおかしいかわかるでしょうか。「けど」というのは話し言葉になります。
「けれど」が正しいですよね。「あと、私は○○だとも思う」このケースの「あと、」も話し言葉になります。
日常に使っている言葉は論文としては使えない言葉がたくさんあります。当然、「超うざい」などは論外です。
このような言葉を小論文で使ってしまうと、入試や入社の面接でいくら丁寧な言葉を使っていたとしても、本当のあなたを見られてしまうことになります。注意が必要です。

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